捨印（すていん、捨て印）とは、契約書、申込書、証書などを作成する場合において、記載の誤りを訂正する際の訂正印の捺印に代えて、当該書類の欄外に捺印する行為、または、その捺印された印鑑通販影である。 書類を交換・提出した後に、相手方が訂正することをあらかじめ承認する意思を表明するものとして扱われる。書類の書式によっては、あらかじめ捨印欄を用意しておき、そこに捺印するものもある。 1990年代半ば以降の国際化・グローバル化の急速進展は、好むと好まざるとに関わらず、日本企業に大きな転換を迫っている。 日本の金融業界の構造を一挙に変革する金融ビッグバンは、企業の国境を越えた事業活動・経済活動が、規制に守られ鎖国状態にあった日本の金融界の再編を急速進展させつつある。また、時価主義会計・連結経営を含む国際会計基準への対応も、これまでの日本の会計システムに根本的に変革を迫るものである。生産面で国際的基準となりつつあるISO9000やISO14000の積極的な導入は、従来の生産システムの大きな見直しを余儀なくさせるものである。 こうした経営環境の変化の中で、これまで当たり前として考えられてきた日本の常識、日本企業の常識が崩れつつある。1980年代初頭の｢日本の経営｣礼賛の中で、世界で最も優れた経営手法であったはずの日本的経営は、1990年代になって、不合理な経営手法と見なされるようにまでなってしまった。